二〇一八年十一月に博覧会国際事務局(BIE:Belgian Commission General for International Exhibitions)にて開催が決定した二〇二五年日本国際博覧会「大阪・関西万博」が、大阪府の夢洲(ゆめしま)で二〇二五年四月十三日(日) ~十月十三日(月)の期間で開催されています。また、大阪府吹田市では同年六月二十七日(金)~二十九日(日)で「マレーシアフェア二〇二五大阪」が開催されました。
同年二月には元独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency・通称「JICA」)のJICAマレーシア事務所長等を歴任された「佐藤恭仁彦」様が本協会のアドバイザーにご就任され、佐藤様は現在兵庫県の関西国際大学の教授を務められています。今回は、二〇二五年六月二十六日~同月二十九日の期間で、小菅雄磨理事補が大阪万博及びマレーシアフェア二〇二五大阪、そして本協会のアドバイザーである佐藤恭仁彦様が現在所属する関西国際大学へ訪問いたしました。以下、訪問の様子を報告いたします。
はじめに
日本マレーシア協会の小菅です。この度は、大阪万博二〇二五を始めとして関西を訪問してマレーシア関連イベントや本協会関係者への訪問を行いました。大阪万博二〇二五ではマレーシア館を中心に、東南アジアやイスラム諸国の国々のパビリオンを巡りました。また、本協会アドバイザーの佐藤恭仁彦様に大阪万博へ行く予定である旨をお話したところ、現在教授を務められている関西国際大学へご招待してくださり、関西国際大学での活動や学内の案内をしていただけたことに加えて本協会の最新の事業等に関してお話ができました。そして、本協会新井専務理事がマレーシアフェア二〇二五大阪で民族舞踊ショーの演目に参加するので観賞すべく同イベントへ訪問して参りました。
日本国が力を入れる大阪万博におけるマレーシア館や、駐日マレーシア大使館等が協力して初の大阪開催をしたマレーシアフェア二〇二五大阪など、日本で開催するマレーシアが関係する大きなイベントに訪問出来たことを嬉しく思っています。本協会の佐藤恭仁彦アドバイザーはJICAマレーシア事務所長だけでなくJICA関西センター長もご経験されており、そんな佐藤アドバイザーと関西国際大学でお会いして活動報告や情報交換が出来たことも大変有意義でした。
加えて嬉しい出来事として、本協会が日本財団ボランティアセンター(以下、日本財団ボラセン)と協働して実施する「オランウータンの森再生プロジェクト」に参加した関西在住の学生たちが私の関西訪問に合わせて集まってくれました。同プロジェクトへ参加したグループも異なる学生たちがプロジェクト実施後もグループを超えて良い関係を築いてくれていて、その子たちが時間を割いて会いに来てくれたことは大変嬉しいことでした。 以下、それぞれの訪問等の様子をお伝えいたします。
大阪万博訪問
大阪万博二〇二五は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会が中心となって準備・運営を行っています。私は二〇二五年六月二十六日(木)の午前に東京から大阪へ移動し、その足で大阪万博へ向かいました。小雨の降る木曜日だったからかあまり並ばずに入ることができ、東ゲートから歩いて大屋根リングを潜るとすぐマレーシア館(マレーシアパビリオン)がありました。 マレーシア館は隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当しており、建物のデザインは「Interwoven/編み込む」をテーマに、マレーシアの多民族・多文化・多宗教という国の特色を、マレーシアと日本の文化に深く根差した自然素材である「竹」を用いて表現されています。

マレーシア館は「調和の未来を紡ぐ」をテーマに展示をしており、展示の入り口は二階で一階はお土産や飲食の販売が行われています。二階からマレーシアを知る展示を回っていけば一階に辿り着き、マレーシアを知った上で自然に買い物ができる構造になっています。二階の入り口には展示の概要が大きなボードで説明されており、①Cultural Hall(文化ホール)、②Passage of Progress(進歩の回廊)、③Progress Hall(プログレスホール)、④Tree of Harmony(調和の樹)、⑤Sustainability Hall(サステナビリティホール)、⑥Hall of Fame(ホール・オブ・フェーム)、の6つのブロックで構成されています。どれも、マレーシアの多様な文化と活気ある経済を展示することを目的としており、テクノロジー・自然・人間が調和する持続可能な未来を表現しています。

ひと際目を引く展示の「Tree of Harmony(調和の樹)」はマレーシア人アーティストの「レッド・ホン・イ」氏により制作されたもので、異なる色のバリエーションでデザインされた葉の構造を通じてマレーシアの豊かな多様性を表現しています。

一階のお土産と飲食販売コーナーでは、マレーシアを代表する国民食である「ナシ ラマ(Nasi Lemak)」と飲み物の「テータレ(Teh Tarik)を購入しました。各国のパビリオン等でもこういった伝統料理を体験できるところが多く、やはり食の実体験は万博の魅力だなと思いました。いつもマレーシアで食べている味を日本で体験すると少しだけ懐かしいような不思議な気分になるものです。

佐藤恭仁彦アドバイザーを訪問
大阪万博の翌日、二〇二五年六月二十七日(金)に大阪府梅田のホテルを出て本協会の佐藤恭仁彦アドバイザーへ会いに関西国際大学を訪問しました。佐藤アドバイザーはJICAなどでの幅広い実務経験を活かして現在は関西国際大学の教授を務められており、今回は同大学の研究室へご招待くださいました。
研究室では前日の大阪万博の話から始まり、本協会の最新の活動報告や今後の事業計画等に関するアドバイスをいただきました。その後は関西国際大学をご案内いただき、国際部職員の方やグローバル推進担当でマレーシアとも接点のある学長補佐の教授をご紹介いただくことも出来ました。 夜は街へ場所を移しお食事をご馳走になり、そこでは佐藤アドバイザーの学生時代のお話などざっくばらんに交流をすることが叶いました。当日のご案内等だけにとどまらず、大阪や兵庫での空き時間の過ごし方を事前にご連絡いただくなど、本当に何から何までお世話になりました。

学生たちとプチ同窓会
本協会は日本財団ボラセンと協働し、全国の大学生たちをマレーシア・サラワク州へ派遣して熱帯雨林再生の植林活動をする「オランウータンの森再生プロジェクト」を二〇二四年より開始しました。本原稿執筆時で第7陣の派遣まで終了し、約九十名の学生たちがプロジェクトへ参加してくれました。学生たちは日本全国からセレクションされており、東京を中心に陣を超えた同窓会組織も少しずつ形づくられてきています。
この度は、私が関西へ来ることに合わせ、二〇二五年六月二十八日(土) にプロジェクトへ参加した関西在住の学生たちが大阪府梅田へ集まってくれました。今回は、第1陣・第3陣・第5陣の学生達です。第3陣の学生が参加した理由が実は第1陣の子とボランティアイベントで会った際に話を聞いたことがきっかけだったなど、思わぬところで繋がりが出来ていることを知り嬉しく感じました。

東京で学生たちが集まった際にも声を掛けて貰うことがあり、今度は東北での同窓会が企画されているようで既にお声を掛けて貰っています(笑) 本プロジェクトへ参加して、マレーシア・サラワク州の地で熱帯雨林再生の植林活動を実際に体験してマレーシアを好きになってくれた学生たちが社会へ巣立って行ってくれることは、日本にとってもマレーシアにとっても大切なことだと考えています。
マレーシアフェア二〇二五大阪
マレーシアフェアは二〇一九年に初開催して例年東京にてマレーシアの魅力を紹介するイベントで、駐日マレーシア大使館が中心となってマレーシア政府機関や民間企業の協力で運営をしています。今回は初の大阪開催で、二〇二五年六月二十七日(金)~同月二十九日(日)の期間で大阪府吹田市の「ららぽーとEXPOCITY」にて開催されました。

私は二〇二五年六月二十九日(日)の午前に梅田のホテルをチェックアウトして「マレーシアフェア二〇二五大阪」の最終日である同日午後に訪問し、新井専務理事が演舞する「マレーシア伝統舞踏ショー byムカールブダヤ」を観賞しました。約十五分間の華麗で力強い演舞を観ることが出来てよかったです。

ステージでは演舞だけでなく様々な催し物があり新井専務理事も慌ただしく動いていましたが、伝統衣装を身に纏っている姿の新井専務理事と一緒に写真を撮ることが出来ました。

その他もハラル対応のアジアンフードを取り揃えた「Halal2Go」や、会場の外ではマレーシア本格グルメのキッチンカーが出店していました。


おわりに
短い時間でしたが、大阪万博二〇二五を中心に関西でのイベント訪問や関係者とのご縁を繋ぐことが叶いました。このような1つ1つの機会を引き続き大切にしていきたいです。