熱帯雨林再生活動

2024年9月1日(日)日本財団の笹川陽平会長が植林現地を視察しました。

※写真提供:公益財団法人日本財団

日本マレーシア協会は日本財団ボランティアセンター(以下、日本財団ボラセン)と協働し、全国の大学生たちをマレーシア・サラワク州へ派遣して熱帯雨林再生の植林活動をする「オランウータンの森再生プロジェクト」を2024年より開始いたしました。本プロジェクトは年4回・毎回約15名の学生ボランティアを10年間植林現場へ派遣し、先住民の村人と共に植林作業を行うことで10万本の植林を目指すものです。学生の募集は日本財団ボラセンが提供する日本最大級のボランティアプラットフォームである「ぼ活!」(https://vokatsu.jp/)で行われ、学生のセレクションは全て日本財団ボラセンが行っています。

本プロジェクトの第4陣の学生派遣が行われている2024年9月1日、公益財団法人日本財団の笹川陽平会長(2025年6月17日付で会長を退任されて名誉会長に就任)がサラワク州・アペン国立公園内で行っている「オランウータンの森再生プロジェクト」の植林現地へ視察に来てくださいました。

サラワク州・アペン国立公園内の本プロジェクト植林地域にて

笹川会長も学生たちと一緒に植林活動を行い、植林する穴を掘る作業から苗木をポットから取り出して植林する作業まで、年齢を感じさせない力強さでした。

植林する穴を掘っています
ポットから苗を取り出して植林しています

その後も学生たちと植林活動に励み、1本の記念植樹で終わらせず何度も穴を掘って数本を植えられていました。

笹川会長は植林活動について自身のブログにて「私も記念に3本ほどドリアンの苗木を植えたが、日本と異なり粘土質の土は固く掘るには相当な体力が必要で、日本のスコップと異なり幅の狭い鋭い刃で、何回も粘土質の土にスコップを叩きつけなければならなかった」と綴っています。

1日中植林活動に従事する学生たちや現地の村人たちの頑張りを実感していただけたらなら嬉しいです。

学生たちと植林活動に励む様子

また、笹川会長はアペン国立公園内の施設に隣接して設置する苗木センターの視察も行い、日本マレーシア協会の在サラワクコーディネーターの酒井和枝さんより熱帯雨林再生の植林活動について説明を受けました。

約1万本を育苗・管理するアペン苗木センターにて酒井コーディネーターより説明を受けています
育苗している貴重な「鉄木」の苗木を視察

植林活動後は学生たちと昼食を共にし、日本財団の話から日常の話まで、色々な話に花を咲かせておりました。

第4陣の学生たちと笹川会長の昼食

本プロジェクトは2024年から始まったもので、日本財団ボラセンと協力して10年間続けていくプロジェクトです。この10年間の中では、マレーシア・ボルネオ島のサラワク州における熱帯雨林再生の植林活動を通じて学生たちへ継続的によい経験・よい気付き・よい学びになる時間を提供していくため色々なプログラム内容を模索していく必要があると考えています。そうした状況において、プロジェクトが始まった1年目のこのタイミングで笹川会長に植林現地及び学生たちの実際の活動を見ていただけたことは大きな意味があると思っています。

現地視察の様子は、公益財団法人日本財団の笹川陽平会長のブログ(笹川陽平ブログ(日本財団名誉会長))でも取り上げてくださっているのでこちらも是非ご覧ください。

その1では笹川会長の植林体験と学生たちとの交流が、

「オランウータンの森再生」―日本財団ボランティアセンター その1―

その2では日本マレーシア協会在サラワクコーディネーターである酒井和枝さんやクチン日本人墓地の紹介がされています。

「オランウータンの森再生」―日本財団ボランティアセンター その2―

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